雇用の不安定さを打開し、次のキャリアへとステップアップするために、特定准教授たちにとって自らの実績を対外的にアピールすることは生き残りの生命線だ。日本の研究者データベースであるresearchmapにおける業績情報の更新は必須であり、外部資金の獲得歴や査読付き論文の掲載実績を常に最新状態に保つことで、次の公募に向けた就職活動を日常的に行わなければならない。
また、国内の学術情報を発信するJ-STAGEなどのプラットフォームにどれだけ質の高い研究論文を蓄積できるかが、研究者としての市場価値を直接決定づける。特定准教授の任期中に挙げた成果が評価されれば、正規の専任准教授や教授への昇格、あるいは海外の研究機関や民間企業の研究開発部門への転身といった道が開ける。研究そのものに没頭しながらも、絶えず自身のキャリアをセルフプロデュースし続けるタフさが要求される。