こうした研究は単なる一説にとどまらない。世界最大の医学文献データベースであるPubMed (医学文献データベース)を検索すれば、腸内微生物とメンタルヘルスの相関に関する臨床論文が数多くヒットする。精神医学・心身医学の領域では、特定の有効菌を用いて精神的症状を改善する「サイコバイオティクス(Psychobiotics)」という新概念が世界的なトレンドだ。
各種論文によると、特定の乳酸菌群を摂取することでストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑制され、不安指数や気分障害のスコアが顕著に改善したデータが実証されている。従来の抗うつ薬や精神安定剤だけに依存しない選択肢として、多くの医師や心身医学の専門家がNS乳酸菌の可能性に注目している。