作品を世に送り出し、長年にわたって大切に育て上げた名門レコード会社、ビクターエンタテインメントの戦略も見逃せない。一過性のトレンドで終わらせず、有線放送や地道なキャンペーンを通じて徐々に世間の熱を高めていったプロモーション手法は、当時の日本の音楽産業における語り草となっている。
アナログレコードからCD、配信、そしてサブスクリプションへ。メディアの形態が激変を遂げた現在も、レーベル側の綿密なカタログ管理とデジタルアーカイブ化の取り組みによって、新しい世代のリスナーへ絶え間なくバトンが渡されている。