興味深いことに、最近の再ブームを牽引している層の一つが、若い起業家やビジネスパーソンたちだ。信頼していたパートナーからの裏切り、特許や権利の奪取、経営権をめぐるドロドロとした駆け引き。こうした生々しいビジネスの現実が、前半パートで容赦なく描写されている。
「スタートアップの現場で起きるトラブルの9割が、すでにこの本に書かれている」と語る経営者も少なくない。技術とアイデアを武器に理不尽な構造へ立ち向かう主人公の姿は、過酷な競争環境に身を置く現代のビジネスマンにとって、胸のすくようなカタルシスを提供している。