空座町決戦で一護に敗れ、浦原喜助の九十九号封殺刑によって拘束された藍染は、中央四十六室により地下牢獄「無間」へ二万年の投獄刑に処されました。しかし、彼の物語はそこで終わりませんでした。
物語最終章の千年血戦篇ユーハバッハ戦において、藍染は拘束具を身に纏った状態で戦場に復帰します。ここで読者を驚愕させたのが、刀を手に持たない状態でありながら、見えざる帝国の皇帝ユーハバッハに対して完全催眠を発動させていたという事実です。
ユーハバッハが持つ「全知全能(ジ・オールマイティ)」は、未来を見通し改変する神の能力でしたが、藍染はそのユーハバッハの認識すらも鏡花水月の力で歪め、時間の感覚を狂わせ、一護の姿を自身と誤認させる陽動を完璧に成功させました。崩玉と完全に融合したことで、藍染惣右介という存在そのものが鏡花水月の催眠媒体となっていたのです。
激戦の末、再び無間へと戻った藍染惣右介の現在は、依然として椅子の拘束を受けたまま悠久の時を過ごしています。原作最終回で語られた「勇気」についての独白、そして連載20周年記念読切『獄頤鳴鳴篇(ごくいめいめいへん)』でもその霊圧が無間の底から世界の均衡を保つ重石となっていることが示唆されており、今後地獄の蓋が開いた際に彼がどのような役割を果たすのか、世界中のファンから熱い視線が注がれています。