ク・ハラさんがまだ8歳、兄のク・ホイン氏が11歳の時、実母は自宅を出て行った。残された幼い兄妹は、出稼ぎに出る父親と祖母の手によって育てられた。母親の温もりを知らずに育った兄妹にとって、実母は記憶の彼方に追いやられた存在であった。
しかし、2019年11月に訪れた悲劇の直後、光景は一変する。葬儀場に姿を現した実母は、哀悼の意を示すどころか、参列していた芸能関係者や遺族に対して撮影を試みたり、遺産相続の権利を弁護士を通じて即座に主張したりする行動に出たのだ。20年間一切の連絡を絶ち、養育費の支払いすらしなかった人物が見せたその執着は、残された遺族の心を深く傷つけた。