そもそも「Fラン」の明確な定義とは何か。大手予備校の河合塾が設定する難易度指標において、不合格者が極めて少なく偏差値の算出が困難な大学・学部を「BF(ボーダー・フリー)」と分類したのが始まりだ。しかし、ネット上の言説ではその範囲が勝手に拡大され、偏差値40前後の大学まで一括りにされるケースが後を絶たない。
大阪エリアにおいて、ネット上で度々その名を取り沙汰されるのが大阪産業大学や大阪学院大学といった中堅・下位規模の私立大学だ。だが、これらの大学を単なる「誰でも入れるFラン」と切り捨てるのは早計である。両校ともに地域経済や特定業界に強固なネットワークを持ち、実学教育に特化したカリキュラムを展開している。
文部科学省が推し進める大学改革の潮流や志願者数の変動により、年度ごとにボーダーラインは激しく上下する。表面的な偏差値の数値だけに目を奪われ、大学の教育内容や実際の就職実績を見落とすことは、受験生にとって致命的なミスマッチを引き起こす原因となりかねない。