阪神競馬場の内回り芝2000m。ここは騎手の心理戦とコース攻略の難度が極めて高い。スタート直後のポジション取りミスは、致命的な敗戦へと直結する。過度な枠順偏重には落とし穴が多い。過去10年のレースデータを精査すると、真の勝敗を分けるのは単なる内枠有利ではなく、3コーナー通過時点でのポジション形成能力だ。
G1レース特有の息詰まるプレッシャー下では、先行馬の全滅や追い込み届かずといった波乱が日常茶飯事となる。直線での急坂を苦にしないスタミナと、内回りを器用に立ち回る機動力。これらが高度に合致した個体だけが、長期的に見ても突出した複勝回収率を保持し続けている。