福岡市東区は、再開発が進む千早や箱崎エリアを中心に若いファミリー層が増加する一方で、昔からの住宅街も広がる多様な街だ。そうした地域特性のなかで、かかりつけ医として機能するプライマリ・ケアの重要性は年々増している。
診療室に入ると、医師は一方的に診断名を告げるのではなく、飼い主の生活スタイルやペットの普段の癖まで細かく聞き取りを行う。爪切り一つ、日常の食事指導一つをとっても作業的にならず、目の前の小さな命と対峙する姿勢が徹底されていた。近隣の動物病院をいくつか回った末にここにたどり着いたという女性は、「診察時間が終わっても嫌な顔一つせず、納得いくまで話を聞いてくれた」と明かす。