どれほど優れたラガービールであっても、グラスへの注ぎ方を誤ればそのポテンシャルを半分も発揮できない。自宅で缶ラガーを飲む際も、少しの工夫で専門店レベルの味わいに変貌する。
最大のポイントは「グラスのクオリティ」と「泡の比率」だ。油脂やホコリのついていない清潔な薄肉グラスを冷やしておき、最初は高い位置から勢いよく注いでしっかりとした泡の土台を作る。泡が落ち着いたところでグラスを傾け、静かに液体を注ぎ足す「三度注ぎ」を実践すると、炭酸の角が取れ、驚くほどまろやかで麦の甘みが引き立つ一杯に仕上がる。7対3の黄金比率は、ビールを酸化から守る最高のフタでもあるのだ。