テーピングは目的や症状に応じて巻き方と使用するテープを明確に使い分ける必要があります。ここでは、臨床現場で推奨される代表的な3つのプロトコルを紹介します。
1. ヒール痛・モートン病対策(中指+薬指の結束固定)
ハイヒールによる痛みや、歩行時に足先へピリピリとしたしびれが走る場合に行う基本の巻き方です。伸縮性のあるキネシオロジーテープ(幅25mm程度)を使用します。
中指と薬指を揃え、指の第2関節あたりから付け根にかけてテープを1〜2周巻きつけます。ポイントは、指を締め付けすぎず、2本の指が離れない程度に「寄り添わせる」テンションで貼ることです。これにより中足骨の間が適度に広がり、神経への圧迫が逃げます。
2. 突き指・捻挫・骨折疑いの応急処置(バディテーピング)
家具の角に薬指をぶつけた、スポーツで足指を捻ったといった外傷時には、非伸縮のホワイトテープを用いたバディテーピング(隣接指固定法)が基本となります。
薬指が単独で動いてしまうと患部に負荷がかかるため、隣の中指(または小指)を天然の「副木(添え木)」として利用します。指と指の間に小さなガーゼやティッシュを挟んで汗によるふやけを防ぎ、第1関節と第2関節を避けた位置で2箇所をしっかり固定します。腫れが引かない場合や皮下出血がひどい場合は、速やかに整形外科を受診してください。
3. 内反小趾・開帳足に伴う痛み(足裏アーチサポート)
薬指だけでなく小指の付け根まで痛む場合は、足の甲から足裏にかけての横アーチを支えるテーピングを組み合わせます。足指の付け根の膨らみ(中足骨頭)のやや手前を、足の甲側から裏側へキュッと持ち上げるようにキネシオロジーテープを半周から1周巻くことで、前足部の横幅の広がりを抑え、薬指にかかる偏った負荷を分散させます。