こうした固定クローゼットの弊害を打破する選択肢として、圧倒的な支持を集めているのが「扉を最初から付けない」オープンクローゼットです。
子供部屋クローゼットの扉なし化による最大のメリットは、アクション数の削減にあります。服を掛ける・取るという動作において、「扉を開ける」というワンアクションが消えるだけで、幼児から中高生に至るまで片付けのハードルが劇的に下がります。視線が常に通るため、どこに何があるか一目で把握でき、自立した整理整頓の習慣が自然と身につきます。
さらに、建築コストを数万円単位で削減できる点や、扉の開閉軌道が不要になることで部屋を隅々まで有効活用できる点も大きな魅力です。
ただし、オープンクローゼットならではのデメリットも事前に把握しておく必要があります。
もっとも注意すべきは「埃の堆積」と「衣類の日焼け」です。窓からの直射日光が当たる位置にオープン収納を配置すると、お気に入りの服が変色するリスクがあります。また、来客時に中身が丸見えになる点に抵抗を感じる子供もいます。これらは、日差しの当たらない壁面に配置する、思春期になったら後付けできるロールスクリーン用の下地を天井に仕込んでおく、といった設計段階の工夫で十分にカバー可能です。