この伝統的な慣習には、実は永田町特有の「お作法」や都市伝説が存在する。手のひらを正面に向けると「降参」を意味してしまうため、手前に向けるのが正しい万歳だとする説や、両腕を完全に直立させるべきだといった議論が、ベテラン議員の間で本気で語られることもある。
しかし現場のリアリティは、そうした形式美だけでは括れない。解散の瞬間のカメラには、落選の恐怖を覆い隠すように必死で大声を張る野党議員や、勢い余って椅子に足を引っかける新人議員の姿が映し出される。自由民主党の重鎮から無所属の新人まで、一瞬の表情や腕の挙げ方にその政治家の本音と人間ドラマが凝縮されている。