鉄拳シリーズを語る上で欠かせないのが、eスポーツシーンとの密接な関係性だ。世界最大級の格闘ゲーム大会「EVO」において、同シリーズは常にメインステージのトリを飾ってきた。
原田氏にとって、3D格闘ゲームの頂点として君臨し続けることは、単なる商業的成功以上の意味を持つ。
「2D格闘ゲームにはない奥行きと、立体的な立ち回り。3D空間だからこそ生まれる緻密な間合いの駆け引きは、観客にとっても極上のエンターテインメントなんです。EVOの会場で、数千人の観客が一つの確定反撃に歓声を上げる瞬間。あの熱狂こそが、僕たちがゲームを作り続ける原動力そのものですよ」
競技性の高さを維持しながら、観戦者(スペクテイター)にとっても分かりやすいビジュアル表現を追求したことが、現在のeスポーツシーンにおける圧倒的な存在感へとつながっている。