しかし、ドラマはそこで終わらなかった。ヤマザキビスケット株式会社が新たに開発した独自ブランド「ルヴァン(Levain)」の立ち上げに際し、CMキャラクターとして再び起用されたのが、他ならぬ沢口靖子だった。
長年親しんだ商品名を離れ、新ブランドを一から認知させるという極めて難度の高いミッション。芸能界でも異例と言えるこの「電撃移行」は、彼女に対する企業側の絶大な信頼を証明するものだった。「ルヴァンパーティー」へと形を変えたテレビコマーシャル(CM)は、かつての温かさを引き継ぎつつ、どこか新しさを感じさせる演出で即座に視聴者の心を掴む。競合関係となった新生リッツとのシェア争いにおいても、彼女の存在が圧倒的なアドバンテージとなったことは言うまでもない。