1980年代後半、テレビ討論番組『朝まで生テレビ!』の開始とともに、舛添氏の知名度は爆発的に跳ね上がる。それまでの知識人といえば、どこか浮世離れした、あるいは慎重すぎる発言に終始する者が多かった。しかし、彼は違った。カメラを真っ直ぐに見据え、複雑な国際情勢を極めてシンプルに、かつ情熱的に解説する姿は、視聴者に新鮮な知的興奮を与えたのだ。
バブル期のメディアは、新しいタイプの知識人を求めていた。知的でありながら、お洒落で、どこか危険な香りを漂わせる男。舛添氏はそのニーズに完璧に合致していた。論敵を容赦なく論破する一方で、時折見せるユーモラスな笑顔。そのギャップが、お茶の間のファンを惹きつけて離さなかった。