メカニックデザイナー大河原邦男の手によって生み出された変形機構には、過酷な惑星ゾラの大地を走行するための「車」としての合理性が凝縮されている。ブングル・スキッパーが上半身、ブングル・ローバーが下半身を形成する合体パターンは、一見するとシンプルな構成に見える。しかし、タイヤの収納位置や運転席の移動構造、伸縮するフレームなど、随所に機能的な必然性が盛り込まれているのだ。
大河原はロボット玩具としての成立性と、映像内での説得力を絶妙なバランスで成立させた。実在する作業用トラックや重機を思わせる無骨な意匠は、架空のメカに生命を吹き込む。無駄を削ぎ落としたシルエットと変形の割り切りこそが、時代を超えて人々を魅了し続ける秘密である。