世界をリードするIT・情報通信産業のなかでも、Alphabet Inc.とその傘下にあるGoogle LLCが保持するデータ基盤のスケールは群を抜いている。同社の最高経営責任者(CEO)であるサンダー・ピチャイは、ユーザーデータの利便性とプライバシー防衛の両立を繰り返し強調してきたが、その背後では膨大な行動ログが刻一刻と処理されている。
スマートフォンの大半を占めるAndroidオペレーティングシステムをはじめ、世界標準のウェブブラウザであるGoogle Chrome、日常の疑問を解決するGoogle 検索、そして世界最大の動画共有プラットフォームであるYouTube。これら主要サービスを通じて集められた行動データは、高度なアルゴリズムによって分析され、個人の嗜好に合わせたパーソナライズ広告や機能最適化に直結している。だが、それは同時に、個人の生活様式が特定のシステム上に詳細に記録され続けていることを意味する。