脱衣ゲームの風評に晒されながらも、愛媛県松山市では郷土の誇りを取り戻すための地道で力強い保存活動が展開されてきました。その象徴が、昭和45年(1970年)に松山市指定無形民俗文化財への指定を受けたことです。
現在、伝統を守る中心組織となっているのが「本家野球拳保存会」です。四代目家元・澤田剛成氏らを中心に、次世代への正しい普及活動が精力的に続けられています。松山市内の小学校や中学校の総合学習・部活動において正しい所作と歴史を教えるワークショップが定期開催されており、地元の子どもたちにとって野球拳は「脱ぐゲーム」ではなく「郷土が誇る格好いい伝統舞踊」として認知されています。
また、毎年8月に開催される四国有数の夏祭り「松山まつり」では、「野球拳おどり」がメインイベントとして定着。企業連や学生連など数千人の踊り手たちが、サンバ調やロック調にアレンジされた躍動感あふれるリズムに乗って市内中心部を練り歩きます。現地取材によると、県外からの観光客からは「下品なイメージが一変した」「エネルギッシュで美しい舞踏に感動した」といった驚きと称賛の声が多数寄せられています。
ネット上のコミュニティやSNS上でも、「野球拳が無形民俗文化財だと知って衝撃を受けた」「テレビの改変の罪深さと、それを守り抜いた松山の人々の熱意に敬服する」といった、歴史の真実に対する再評価の声が急速に広がっています。