鳥居をくぐると、外界の喧騒が嘘のように遠のく。一歩足を踏み入れると広がるのが、縄文時代から続くと言われる原生林「糺の森(ただすのもり)」だ。約12万4000平方メートルにおよぶ広大な樹林帯には、樹齢数百年を誇るケヤキやムクノキが鬱蒼と茂り、静寂な空気を醸し出している。
森の小道を抜けると、朱鮮やかな楼門や本殿をはじめとする歴史建築が姿を現す。東本殿と西本殿は国宝に指定されており、その他数十棟にもおよぶ建造物が重要文化財として大切に保存されている。平安時代の建築様式を今に伝える美しさは、圧倒的な存在感をもって見る者を魅了する。