細木数子氏の遺志と占術を正式に継承したのが、養子であり弟子でもある細木かおり氏だ。彼女が語る晩年の細木数子氏の姿は、テレビで見せていた苛烈な印象とは対極にある、深い慈愛に満ちたものだった。
闘病生活の最中、細木数子氏は自らの死期を悟っていたかのように、後継者であるかおり氏へ様々な言葉を託していたという。「自分の人生に悔いはない」「これからはあなたが人々の迷いを払い、道を示していきなさい」といった強いメッセージだ。死因となった呼吸不全によって徐々に言葉を発するのが難しくなる中でも、最後まで周囲への感謝を忘れず、自らが築き上げた事業と理念の引き継ぎを丹念に進めていた。