発端となったのは、Twitter(現X)やまとめサイトで定期的にトレンド入りする「午後の紅茶 ストレートティーでインフルエンザウイルスが数秒で死滅した」という投稿です。ある研究機関の実験データを引き合いに出したツイートが数万リツイート規模で拡散され、「常備薬代わりに買い占める」「子どもの水筒に詰める」といった動きが全国のスーパーやコンビニで相次ぎました。
こうしたネットの反応・デマの理由を紐解くと、科学実験の断片的な情報がSNS特有の伝言ゲームによって「市販のペットボトル飲料を飲めば絶対に感染しない・完治する」という極端な話にすり替わったことが浮き彫りになります。インフルエンザ予防効果の噂と真相の間には、実験室での試験管内データ(in vitro)と人体での効果(in vivo)という大きな隔たりが存在します。