シリアスなサスペンスの合間に挿入される野崎の人間味溢れるエピソードも、ファンの心を掴んで離さない。特に有名なのが、乃木の家で振る舞われた「赤飯」を巡るやり取りだ。和食をこよなく愛し、料理の味に舌鼓を打つ彼の姿は、命がけの諜報戦の合間に訪れる一瞬の癒やしとなった。
また、「あなたはハリー・ポッターだ」「公安を舐めるなよ」といった数々の名台詞は、放送当時SNSを席巻し、数々のミームを生み出した。ハードボイルドな外見と、時折見せるチャーミングな一面のギャップ。それらが緻密に計算された演出と阿部寛の怪演によって融合し、唯一無二のキャラクター造形が完成したのだ。