現代のドラマシーンにおいて、作品の成否を分けるのは主役の知名度だけではない。脇を固めるバイプレイヤーたちがどこまで作品世界の「現実味」を構築できるかが勝負の分かれ目となる。『VIVANT』のようなスケールの大きなフィクションであればあるほど、リアルな手触りを持つ演技が不可欠だった。
宮下今日子をはじめとする実力派たちの存在は、物語の突飛な展開にも揺らがない説得力を与えた。彼女たちが放つ現実的な手触りがあるからこそ、視聴者は世界観に没入し、作品の提示するドラマティックな展開を心から楽しむことができたと言える。