下鴨神社は、千有余年の伝統を誇る京都の二大祭礼の舞台としても広く知られています。
毎年5月15日に行われる「葵祭(正式名称:賀茂祭)」は、平安絵巻そのままの優雅な平安裝束をまとった行列が京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社へと巡行する国家的な祭礼です。平安時代において「祭り」といえばこの賀茂祭を指すほど特別な存在でした。
また、毎年7月の土用の丑の日前後に行われる「みたらし祭(足つけ神事)」は、庶民から愛され続ける夏の風物詩です。境内にある「御手洗池(みたらしいけ)」の冷たい湧水に素足を浸し、灯明を捧げて無病息災を祈願します。
この御手洗池から湧き出る水泡の形を模して作られたのが、日本中で親しまれている「みたらし団子」の発祥とされています。境内近くにある老舗茶屋「加茂みたらし茶屋」では、5つの団子のうち先頭の1つが少し離れて串に刺さっていますが、これは人の五体(頭と四肢)を表し、厄除けの人形(ひとかた)の意味が込められている伝統の形です。