キャリアが全国に張り巡らせる基地局や光ケーブル、データセンターの施工・保守を一手に担うのが通信建設(通建)会社です。業界内では「通建3強」と呼ばれる巨大ホールディングスが市場シェアの過半を占めています。
3強各社の特色と市場でのポジションは以下の通りです。
1. コムシスホールディングス(日本コムシス等)
業界トップの売上規模を誇り、特にNTTグループ向け設備工事のシェアで首位を走ります。財務体質の健全性と高い収益性が持ち味で、施工管理体制の緻密さに定評があります。近年は官公庁や民間企業向けのITインフラ構築、再生可能エネルギー関連の電気設備工事へのシフトを強めています。
2. エクシオグループ(旧協和エクシオ等)
NTT設備工事で確固たる地盤を持ちながら、都市インフラ工事やデータセンター建設、システムソリューション分野へ積極的に進出しています。シンガポールや豪州など海外企業の買収(M&A)を果敢に行い、グローバル展開で3強の中で一歩リードしている点が特徴です。
3. ミライト・ワン(旧ミライト・ホールディングス等)
旧コミューチュア、旧東電通、旧大和システムエンジニアリングが統合して誕生した経緯から、NTT向けだけでなくKDDIやソフトバンク、電力系通信キャリアの工事にも強いマルチキャリア体制が最大の強みです。「街づくり・里づくり」やEV充電インフラなど、環境・スマートシティ領域への事業拡大を加速させています。
ネット上の評判や就労環境について、かつての「屋外作業が多くて激務」というイメージは労働基準法の改正や完全週休2日制の徹底、遠隔施工管理ツールの導入によって劇的に改善されています。元請けとしてのマネジメント業務が中心となるため、30代で年収700万〜800万円台を堅実に狙える安定業界として再評価されています。