シンディ・ローパーといえば、デビュー曲『Girls Just Want to Have Fun(ハイスクールはダンステリア)』で見せたカラフルで奇抜なパンクファッションと、底抜けに明るいキャラクターを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、その直後にシングルカットされたのが、真逆の静寂と叙情美を湛えた『Time After Time』でした。
本作は全米ビルボードHot 100で見事1位を獲得。シンディが単なるポップアイコンにとどまらず、卓越した表現力とメロディセンスを持つシンガーソングライターであることを世界中に証明する決定打となりました。
派手なシンセサイザーとエネルギッシュなダンスナンバーが席巻していた80年代前半のヒットチャートにおいて、アコースティックな温もりとミニマルな音作りで人間の弱さを歌い上げたこの楽曲は、まさに80年代洋楽バラードの金字塔として音楽史に刻まれることになりました。