数年前までの盗用といえば、文章のコピペや画像のそのまま無断転載といった単純なものが大半を占めていた。しかし、現在の模倣手法は格段に巧妙化している。動画の画角、効果音を入れるタイミング、イントロのセリフ回しに至るまで、元の動画を秒単位で分解して酷似させた「サイレント盗用」が急増中だ。
特に海外のバズ動画を日本語訳し、あたかも自分が発案したオリジナルの企画であるかのように偽って投稿する手法が横行している。一般の視聴者が元の海外コンテンツを見つけ出すのは困難である点につけ込んだ悪質極まりないビジネスモデルだ。だが、海外コンテンツのファンや有志の監視によって元の動画が特定され、またたく間に大炎上へ発展する事態が相次いでいる。
さらに、画像を重ね合わせて一致率を割り出す「トレース炎上検証」の投稿が拡散されることで、これまで見過ごされていた類似コンテンツの作成者たちが一網打尽に追求される構図も生まれている。うわべだけを取り繕ったコンテンツ制作の限界が、いま明白になりつつある。