本作のメガホンを取ったのは、『ゴーストバスターズ』などのヒット作で知られる名匠アイヴァン・ライトマンだ。当時、無敵のアクションヒーローとして君臨していたシュワルツェネッガーにコメディの才能を見出し、彼を大胆にキャスティングした手腕はまさに先見の明と言えた。しかし、この画期的な企画を実現させるためには、映画業界の常識を覆すリスクと挑戦が必要だった。
配給を担当したユニバーサル・ピクチャーズは当初、大物アクションスター主演のコメディ映画に巨額の予算を投じることを躊躇した。そこで監督と主演のふたりは、前代未聞の契約を結ぶ。なんと出演料を一切受け取らず、その代わりに興行収入の一定割合を受け取るという「ノーギャラ・レベニューシェア」方式を提示したのだ。結果として映画は大ヒットを記録し、この賭けは彼らにハリウッド史上最大級の報酬をもたらすこととなった。