2005年、自由民主党の公認を受けて政界に旋風を巻き起こした杉村太蔵氏。だが、あまりに早すぎた成功は、彼から冷静な視点を奪い去った。メディアのカメラの前で無邪気に喜びを爆発させた発言は、瞬く間に「国民の怒り」へと変わり、政界関係者からも冷ややかな視線を浴びることに。結果、次の選挙では議席を失い、一転して無職のどん底へと突き落とされた。
だが、彼の真骨頂はここからだった。失意の中で自らの甘さを痛感した杉村氏は、他人の批判に耳を傾け、ビジネスと金融の世界へ独学で飛び込む。無職という逆境を糧に自ら会社を設立し、実業家としての第一歩を踏み出した。どん底を味わった男だからこそ辿り着けた「背水の陣の覚悟」が、彼の人生を再び動かし始めたのだ。