矢沢永吉がまだ無名だったキャロル結成前の1972年、最初の妻であるすみ子さんと結婚しました。当時の矢沢は横浜のライブハウスで歌いながらプロを目指していた極貧時代であり、家賃の支払いにも事欠く生活を二人三脚で支えたのがすみ子さんでした。
キャロルとしての爆発的なブレイク、そしてソロアーティストとしての成功へと駆け上がる中で、すみ子さんとの間には2男1女の3人の子供が誕生しました。しかし、スターダムの頂点に登り詰めるにつれて、多忙を極めるロックシンガーとしての生活と、家庭人としての日常との間に生じた溝は徐々に深まっていきました。
自著や当時の関係者の証言によると、家庭を顧みず音楽とビジネスに没頭する矢沢の生き方と、静かな家庭生活を求めたすみ子さんとの価値観の乖離が決定打となり、1989年に正式な離婚が成立。矢沢は苦労をかけた前妻に対し、当時の芸能界でも異例とされる巨額の慰謝料と財産分与(不動産や印税の一部など)を提示し、誠意を尽くした形で17年間の婚姻関係に終止符を打ちました。