昭和から平成へと元号が変わる狭間に起きたあの事件は、社会に癒えない爪痕を残した。それをあえて漫画というメディアで表現する動機はどこにあるのだろうか。クリエイターたちの多くは「風化の防止」や「少年犯罪の闇を暴く」という大義名分を掲げる。しかし、ビジュアルとして視覚化された暴力は、文字情報とは比較にならないほどの生々しさで読者に迫る。結果として、警告の書であるはずの作品が、単なる刺激物として受容されてしまうパラドックスが生まれている。
実話消費の境界線:『女子高生コンクリート詰め殺人事件』の漫画化作品が令和のネット社会に突きつける倫理と表現のあり方
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