では、ピレスロイド系が効かなくなったスーパーゴキブリに対して、私たちは無力なのだろうか。決してそんなことはない。作用機序(攻撃メカニズム)の異なるまったく別の成分を選択すれば、耐性を持つ個体であっても確実に死滅させることができる。
その代表格がネオニコチノイド系殺虫剤や、ベイト剤(毒餌)に使われるフィプロニル、ヒドラメチルノンといった有効成分だ。これらはピレスロイド系とは異なる神経伝達経路やエネルギー代謝を阻害するため、耐性遺伝子を持つ個体に対しても圧倒的な致死効果を発揮する。
国内最大手であるアース製薬株式会社をはじめとする製薬メーカーも、この耐性化問題に対して最新テクノロジーで挑んでいる。異なる作用機序を持つ成分を複合配合した最新の置くタイプ駆除剤や、食いつきを極限まで高めた誘引剤の開発が進んでおり、一般家庭でもプロレベルの防衛策を講じることが可能となっている。