万が一、食後に激しい嘔吐や下痢に見舞われた場合、どう対処すべきか。まず徹底すべきは「脱水症状の防止」だ。一度に大量の水を飲むと胃を刺激して再び吐いてしまうため、経口補水液やスポーツドリンクを少しずつ回数を分けて口に含ませるのが鉄則となる。
自己判断で市販の止瀉薬(下痢止め)を服用するのは非常に危険だ。毒素やウイルスを体内に閉じ込めてしまい、症状が長引く原因になる。嘔吐物や便の処理にあたっては、家庭内での二次感染防止が最優先だ。ウイルスはアルコール消毒液では十分に失活しないため、0.02%〜0.1%の次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤を希釈したもの)を使用する。使い捨て手袋とマスクを着用し、静かに拭き取った後に密閉廃棄する徹底ぶりが求められる。体調が急速に悪化する場合や高齢者・乳幼児の場合は、直ちに医療機関や最寄りの保健所へ相談してほしい。