新石切駅から東へ緩やかな坂道を歩を進めると、全国にその名を知られる石切剣箭神社へと至る。「石切さん」の愛称で親しまれるこの神社は、でんぼ(腫れ物)の神様として高名であり、病気平癒を願う人々が後を絶たない。祀られているのは、神道において非常に重要な神とされる饒速日命だ。
境内に足を踏み入れると、百度石の間を何度も行き来して祈りを捧げる「お百度参り」の光景が目に跳び込んでくる。静寂の中に響く靴音と参拝者の真剣な眼差しは、この地が古くから人々の信仰の心の拠り所であったことを物語っている。参拝を終えた後に境内を渡る風は、どこか清々しい。