印刷用紙の価格高騰、インクや物流燃料費の引き上げ、そして深刻なトラックドライバー不足。メディア・出版産業を取り巻くサプライチェーンは、あらゆる局面でコスト上昇の波に洗われている。夕刊の配達を止めることは、販売店にとってトラックの運行回数を減らし、人件費を抑えるための背に腹は代えられない自衛策なのだ。
しかし、販売店の経営基盤が弱まれば、朝刊の配達網すら揺らぎかねないという皮肉なジレンマが存在する。紙媒体の収縮速度が想定を超えて加速する中、地域の販売店をいかにデジタルサービスのサポート拠点や他事業へと転換させられるかが、業界全体の隠れた課題となっている。