テレビの画面が高精細になり、SNSで誰もが「完璧なビジュアル」を加工して作れるようになった現代。皮肉なことに、大衆がエンターテインメントに求めるものは「整いすぎた嘘」から「歪みのあるリアル」へとシフトしている。かつてのトレンディドラマのような、誰が見ても非の打ち所がない美女が主役を張る時代は終わりを告げた。
趣里の顔立ちは、決して万人受けする対称的な美しさではないかもしれない。しかし、彼女の切れ味鋭い眼光、くるくると変わる表情、そして小柄な体躯から放たれる圧倒的なエネルギーは、一度見たら忘れられない強烈なインプレッションを残す。スクリーンの向こうからこちらの魂を覗き込んでくるようなその視線に、多くのクリエイターが魅了されている。