中村梅雀の家族構成を俯瞰すると、華やかな血脈とは対照的に、私生活においては紆余曲折を経験しながら現在の穏やかな家庭を築き上げたことが分かります。梅雀は劇団員時代に最初の結婚を経験し、長女をもうけていますが、多忙な生活や価値観の相違から後に協議離婚に至りました。
独身生活を続けていた梅雀に新たな転機が訪れたのが、2006年9月の再婚です。お相手は元女優の瀬川寿子(せがわ・ひさこ)。舞台共演を機に知り合った二人の年齢差は実に25歳差であり、当時のワイドショーやスポーツ紙を大いに賑わせました。単なる年の差婚にとどまらず、舞台演劇に対する深い造詣と共通の美意識を分かち合えたことが、再婚へと踏み切った決定的な理由であると語られています。
さらに世間を驚かせ、関係者から祝福の嵐が巻き起こったのが、結婚9年目となる2015年8月の出来事です。夫妻の間に待望の長女が誕生した際、梅雀は59歳(還暦直前)、妻の寿子は34歳でした。数年におよぶ不妊治療の末に授かった命であり、梅雀は当時のブログやメディア取材において「我が子を抱いた瞬間、涙が止まらなかった。命の尊さと妻への感謝で胸がいっぱいです」と感極まったコメントを発表しています。
2026年現在、娘の年齢は11歳を迎え、小学校高学年として元気に育っています。梅雀は日々の仕事の合間を縫って学校行事や習い事の送り迎えを積極的にこなし、現場でもスマートフォンに収めた愛娘の写真を共演者に見せるなど、子煩悩な父親としての顔を覗かせています。