憧れのドイツ車を所有する上で、最も多くのユーザーが恐れるのは購入後の予期せぬトラブルと急激な価格下落だ。しかし、国内外の中古車市場において、ポルシェは異例とも言える残価率(リセールバリュー)の高さを誇り続けている。その背景には、需要に対して供給量を厳格にコントロールする独自の生産戦略と、世界中のファンが支持する絶対的なブランドロイヤリティが存在する。
特に狙い目となるのは、モデルライフの中期から後期にかけて投入されるマイナーチェンジ後の個体だ。例えば、911であれば「991型後期(991.2)」や「992型初期(992.1)」、マカンであれば2019年以降のフェイスリフトモデルが挙げられる。これらは初期型のウィークポイントが熟成・改良されており、トラブルのリスクが大幅に軽減されているためだ。また、残価率を跳ね上げる重要オプションとして、スポーツクロノパッケージや可変排気システム(スポーツエグゾースト)、レザーインテリアの有無が挙がる。これらを適正に備えた個体は、数年後に手放す際にも価値が目減りしにくく、実質的な所有コストを劇的に抑えることが可能になる。