この現象を加速させた陰の主役は、2000年代後半から2010年代にかけて全盛期を迎えた「2ちゃんねるまとめサイト」の存在だ。PV(ページビュー)を稼ぐために、編集者たちはインパクトのあるタイトルと扇情的なスレッドの切り抜きを多用した。
当時は現在のプラットフォームのような複雑な推奨アルゴリズムが存在しなかったため、人間の手による「コピペ」と「リビルド」が拡散の主動力を担っていた。「東原亜希が〇〇に言及→数日後にトラブル発生」というテンプレートは、クリック数を手軽に稼げる格好のコンテンツだったのだ。情報消費の高速化とキャッチーなストーリーへの飢餓感が、彼女のブログを巨大な「オカルト・コンテンツ」へと仕立て上げた。