スーパーで販売されている白い紙パック飲料は、厚生労働省が定める「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(通称:乳等省令の基準)」によって細かく分類されています。この省令では、原料や成分比率に応じて厳格な線引きがなされており、消費者が誤認しないよう「種類別名称」の明記が義務付けられています。
基本となる「牛乳」は、搾り取った牛の乳である生乳100パーセントのみを原料とし、加熱殺菌以外の処理や添加物の混入が一切認められていません。規格としても、無脂乳固形分と乳脂肪分において「無脂乳固形分8.0%以上、乳脂肪分3.0%以上」という高い基準をクリアする必要があります。
一方、生乳から水分や脂肪分を一部取り除いて成分を調整したものが「成分調整牛乳」です。そのなかでも脂肪分を極力カットしたものが低脂肪牛乳や無脂肪牛乳に分類されます。これらに対し、乳製品(バターや脱脂粉乳など)を加えてコクや脂肪分を調整した「加工乳」、さらに乳製品以外の成分(ビタミン、ミネラル、コーヒー、果汁など)を加えることが許されているのが「乳飲料」です。成分調整牛乳と乳飲料は名前こそ似ていますが、前者は生乳のみ、後者は副原料を自由に追加できるという点で根本的に構造が異なります。