近年、この地域間感情の悪化に拍車をかけているのが、観光公害をめぐる問題だ。特に京都や東京といった人気観光地では、押し寄せる観光客によるゴミ問題や交通機関の混雑に対し、地元住民のストレスが限界に達している。この住民側の防衛的な態度が、訪れた旅行者によって「態度が悪い」「冷遇された」としてSNSに投稿され、瞬く間に拡散される。
地域を守るためのルールや規制が、外部からは「不親切」「排他的」と映り、ネット上で新たな地域ヘイトの火種となる。観光地としてのブランド力が高ければ高いほど、期待値とのギャップから生じる失望も大きくなり、結果としてネット上のネガティブな評価を加速させる結果となっている。