犯行の異常性と残虐性を証明する上で、科学捜査研究所による最新の科学鑑定は決定的な役割を果たした。目視では判別不能な極小の血液反応やDNA痕跡、さらには配管設備から検出された微細な組織片の解析により、密室で何が行われたかが正確に再現された。目撃者が存在しない密室犯罪において、科学の力が真実を炙り出す最大の武器となったのである。
その後、東京地方裁判所で開かれた刑事裁判では、被告の責任能力や殺意の有無、そして遺体損壊という極めて残虐な態様に対する情状が激しく争われた。法廷で明かされた凄惨な犯行プロセスは傍聴席を絶句させ、社会に大きな裁判上の議論を巻き起こした。極刑が求刑された審理を通じて、身勝手極まる動機と法秩序を揺るがした罪の重さが司法によって厳格に裁かれることとなった。