現在、日本各地の伝統的な産地(愛知県弥富市、奈良県大和郡山、東京都江戸川区など)では、熟練の職人たちによる養殖業が脈々と受け継がれている。和金、琉金、ランチュウ、東錦など、数百年にわたり洗練されてきた血統は、まさに生きる芸術品と言える。
日本の観賞魚産業全体を見ると、後継者不足や飼料費の高騰といった厳しい課題にも直面している。これに対し、農林水産省による地域振興の支援策や、日本金魚協会をはじめとする鑑賞団体の品評会開催などが連携し、血統の保存とブランド価値の向上に向けた新たな取り組みが進められている。世界基準での愛好家増加を見据え、伝統の水産文化を守る手立てが講じられているのだ。