『MIX』の主人公である立花投馬と立花走一郎。この二人と上杉達也との関係性については、作品初期から様々な推測がなされてきた。結論を整理すると、ふたりは親の再婚によって兄弟となった「血の繋がらない義兄弟」であり、父親は立花英介、投馬の生母は亡くなった別の人だ。つまり、血縁上の「達也の子供」ではないことが作中で明示されている。
しかし、投馬が放つ伸びやかなストレートや、マウンド上で見せる飄々とした佇まいは、かつて明青学園を甲子園初出場・初優勝へと導いた上杉達也の姿と恐ろしいほど重なる。血縁ではなく「エースの魂」や「明青の背番号1」という運命の糸で引き寄せられた彼らの関係性は、単純な血の繋がり以上のドラマチックな絆を感じさせる。