1990年に放送が開始された「まずい!もう一杯!」テレビCMシリーズは、日本のCM史に燦然と輝く金字塔だ。起用されたのは、悪役専門の俳優集団である悪役商会の重鎮・八名信夫氏。強面な俳優が青汁を飲み干し、顔を歪めながらも「もう一杯!」と求める姿は、嘘偽りのない誠実さと強烈なユーモアとして日本中に浸透した。
当時のテレビCMといえば、商品の素晴らしさを爽やかにアピールするのが常識だった。しかし、本物の栄養を届けるためには味の取り繕いは不要であるという姿勢を貫いた。この「本音のマーケティング」こそが視聴者の深い信頼を勝ち取り、健康飲料としての認知度を決定づけたのだ。