20代後半から30代にかけて、多くの女性アナウンサーがキャリアの岐路に立たされます。結婚、出産、そして番組の改編。堀井も例外ではありませんでした。若手としてのフレッシュさが求められる時期を過ぎたとき、彼女が注力したのは「ナレーション」という専門分野でした。
「顔を出さずに、声だけで番組の空気を作る」。その職人技に魅せられた彼女は、数々の人気番組のナレーションを担当するようになります。画面の端で微笑むアナウンサーではなく、番組の骨格を支える声の主になること。この選択が、彼女の息の長いキャリアを決定づけました。