2015年夏に勃発した神戸山口組分裂問題の経緯は、弘道会による中央集権化への反発から端を発しました。四代目山健組組長だった井上邦雄組長を中心とする離脱派は一時勢力を拡大したものの、六代目側の徹底した経済的・組織的包囲網によって次第に追い詰められていきました。
その後、神戸山口組からは織田絆誠代表率いる「絆會(旧任侠山口組)」や池田組が相次いで再分裂・離脱。内部分裂と抗争事件が続いた結果、警視庁および各県警による特定抗争指定暴力団への指定を受け、活動拠点はことごとく使用制限されました。
現在ネット上や実話誌等で囁かれる絆會や井上邦雄組長を巡る噂の真相について捜査幹部は次のように明かします。「井上組長周辺は事実上外部との連絡を遮断されており、引退や解散届の提出が幾度となく取り沙汰されている。六代目側への無条件降伏を嫌う一部強硬派が抵抗を続けているものの、組織としての戦闘力や資金力は完全に枯渇している」というのが冷徹な現実です。