心霊の噂以上に、現実的かつ致命的な脅威として直視しなければならないのがヒグマ(エゾヒグマ)の出没リスクです。三段の滝が位置する芦別川流域は、広大な夕張山地に連なる野生動物の生息域そのものです。
北海道内の自治体および警察が公表する出没データベースによると、空知地域・上川地域境にまたがる国道452号周辺では、毎年春先から晩秋にかけて複数の目撃情報や痕跡(糞・足跡)が報告されています。特に滝の周囲は水音が激しく、川の轟音によって人間とヒグマの双方がお互いの接近に気付きにくいという、遭遇事故における最悪の地形的特性を持っています。
現地を訪れる際は、以下の防犯・安全対策を遵守することが不可欠です:
- 音による存在誇示:熊鈴やホイッスルを常時携行し、曲がり角や木立の奥に向けて意識的に音を響かせる。
- 時間帯の限定:ヒグマの活動が最も活発化する「早朝」および「日没前後」の立ち寄りを厳禁とし、午前10時から午後3時までの明るい時間帯に限定する。
- 残飯・ゴミの完全持ち帰り:においに敏感なクマを引き寄せないため、飲料の空き缶や食べ残しは車内でも密閉管理する。
- ヒグマ撃退スプレーの携行:万が一の近接遭遇に備え、即座に噴射できる状態で安全ピンの扱いを予習しておく。