1994年、相方であるロッシーと共に結成された野性爆弾。所属する吉本興業株式会社の劇場舞台に立ち始めた当初から、彼らの放つ空気感は異質そのものだった。型にはまった漫才やコントが評価されがちだった当時の若手お笑いシーンにおいて、彼らが提示したのは観客の理解を超絶するシュールコントだった。
小道具の手作り感、意味脈絡のない台詞回し、そして客席の空気すら完全に無視して突き進む独特のテンポ感。お笑い芸能界の常識を覆すそのスタイルは、同業者である芸人たちから絶大な支持を獲得する一方で、お茶の間には「早すぎる才能」として受け止められていた。しかし、その頑なな姿勢こそが、後の大ブレイクへつながる強固な土台となっていったのだ。